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熊谷陣屋(くまがいじんや)

全五段の物語となる「一谷ふたば軍記」の第三段にあたるのが「熊谷陣屋」。
人生のはかなさなど世の無常を描く古典歌舞伎の名作です。

【あらすじ】
源平合戦での物語。
須磨の浜辺のいくさで、源氏の武将・熊谷直実は、敵の若武者・敦盛と一騎打ち。
熊谷が勝ち、わが子と同じ年頃の敦盛の首を泣く泣くうち落とす。
国元からは熊谷の妻・相模が「息子の初陣が心配で」と訪れてくる。
そして、敦盛の母・藤の方も「わが子の仇、熊谷をゆるすまじ」との思いで、待ち構えています。
藤の方は、かつて熊谷夫婦が、若気の至りで恋を貫いた時、優しく見守ってくれた大恩人なのです。
その息子を手にかけざるを得なかった苦悩を、熊谷は「戦場とは、そういう場所なのです」と吐露する。

いよいよ、熊谷が、討った首が誰の首か確かめに行こうとした時、陣屋の奥から義経が「持参には及ばぬ。すでに、私は、ここにきている」と。
確認を、今すぐここで、相模や藤の方の前で、行わざるをえなくなったのです。
これだけは、熊谷はしたくなかったのです。

なぜならば、首は、敦盛の身代わりとして討った、わが子の首だったからです。

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