籠釣瓶花街酔醒

歌舞伎の演目

籠釣瓶(かごつるべ)

吉原で実際に起きた事件をもとに書かれた演目。
正式名称は「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」。
歌舞伎ならではの豪華絢爛な花魁道中が見もの。

【あらすじ】

吉原は不夜城ともよばれた華やかな世界ですが、裏側の冷酷な部分をあぶりだすドラマ。
栃木の佐野の豪商・次郎左衛門は、うまれつきあばた顔で気の毒なのですが、人柄も誠実で商売でも成功をおさめています。
地元へのみやげ話のネタにと、見物がてら立ち寄った吉原で、全盛をほこる花魁・八つ橋の「おいらん道中」に出くわし、一瞬でのぼせあがって、くるわへ通いつめ・・・。
ついに身請けまでこぎつけます。

ところが八つ橋にくるわを去られて困るのが、彼女を金づるにして生きている釣鐘権八。
八つ橋の身請けぶち壊しを企てます。
惚れた相手を失いたくない八つ橋は、大勢の宴席で次郎左衛門をつれなく振って、恥をかかせ、失意のどん底へと落とし込みます。

その場では歯をくいしばって耐えた次郎左衛門。だが、八つ橋を許すことはできないとの思いは消し去ることができず・・・。

半年後、あらためて八つ橋と、一人の客としてやり直したい、と吉原を再度訪れる次郎左衛門。
その手には、妖刀「かごつるべ」(水もたまらぬ切れ味、の意)が・・・、人知れず握り締められていた・・・。

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